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ノースロップ・グラマンのB-21レイダーをめぐる“10のファクト”

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TAGS: B-21 Raider, Strike, Open-Architecture, Digital Transformation, U.S. Air Force, Stealth, Sixth-Generation Aircraft, Long-Range Strike, Active Contract Management, Advanced Manufacturing
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2022年11月29日 – ノースロップ・グラマン社のB-21レイダーがいよいよ12月2日にカリフォルニア州パームデールでその姿を表します。世界初の第6世代航空機のお披露目です。米空軍に引き渡されるとB-21は目に見える柔軟な抑止力として米国の核戦略の3本柱の一つを担うことになります。B-21は米国の安全保障に貢献し、同盟国やパートナー国の安全を保証するのです。

米国の確固たる意思を示すという点において、B-21レイダーは空軍に長い航続距離、高い生存性とミッションペイロードの柔軟性を提供します。B-21は最も強固な防空網を突破して、世界中のあらゆる場所で精密攻撃を行うことができます。

ノースロップ・グラマンのB-21レイダーをめぐる“10のファクト”を見ていきましょう。​

1. 第6世代航空機

B-21は過去30年にわたる打撃力とステルスのテクノロジーの進歩の恩恵を受けた、米空軍戦略爆撃機部隊の次世代進化形です。次世代のステルス技術、高度なネットワーク能力とオープン・システム・アーキテクチャで開発されたB-21は高い脅威度の環境での運用に最適化されています。B-21は空軍が行う最も困難なミッションの遂行において最重要の役割を果たします。

2. ステルス性

ノースロップ・グラマンは新しい製造手法や素材を用いることによって、絶えずテクノロジーを進化させています。それによって、B-21は接近阻止・領域拒否(A2/AD)システムを打ち破ることが可能になります。

3. 米国の航空戦力のバックボーン

B-21は将来の米国の航空戦力のバックボーンになります。この爆撃機はデータとセンサー・兵器を高度に統合することにより、新しい時代の能力と柔軟性を発揮します。通常兵器と核兵器の両方を搭載できるB-21は、空において最も効果的な軍用機であり、さまざまな種類のスタンドオフ兵器と直接攻撃兵器を組み合わせて搭載することができます。

4. “デジタル爆撃機”

B-21は“デジタル爆撃機”です。ノースロップ・グラマンはアジャイルソフトウェア、先進的な製造手法、そしてデジタル・エンジニアリング・ツールを用いることによって、B-21プログラムの生産リスクを低減させ、また先進的な維持整備を可能にしました。現在、カリフォルニア州パームデールのノースロップ・グラマン社の工場で6機のB-21が最終組み立てと試験の段階にあります。

5. クラウドテクノロジー

ノースロップ・グラマンと空軍は、B-21の地上システムのデータをクラウド環境に移行する実証試験に成功しました。この実証試験はB-21のデータ(B-21のデジタルツインを含む)の開発・展開・試験を伴うもので、B-21の運用と維持整備をサポートすることになります。この強固なクラウド・ベースのデジタル・インフラにより、より低コストのインフラで維持整備しやすい航空機になります。

6. オープン・アーキテクチャ

進化する脅威環境に対応すべく、B-21は開発当初から迅速にアップグレードできるように設計されました。これまでの世代の航空機とは異なり、B-21はブロック・アップグレードを行いません。今後新たに登場する技術・能力・兵器は、アジャイル・ソフトウェア・アップグレードと機体にビルトインされたハードウェアの柔軟性によって、B-21にシームレスに組み込まれます。これによってB-21は今後数十年にわたり、進化する脅威に継続的に対応することができるのです。

7. ナショナルチーム体制

2015年の本プログラムの契約締結以来、ノースロップ・グラマンは世界で最も高性能の爆撃機を設計・試験・製造するために、ナショナルチームを組織しました。8,000名以上からなるB-21チームにはノースロップ・グラマンだけでなく、パートナー企業と米空軍からも参加しています。全米40州に400社以上いるサプライヤーもこのチームの一員です。

8. 維持整備

長期運用と妥当なコストでの維持整備が、B-21プログラムのスタートから至上命題でした。空軍とのパートナーシップにおいて、ノースロップ・グラマンはそのような維持整備性を、ステルス性能と同等の重要な要求事項として位置付け、より低コストかつ予測可能性の高い運用と維持整備の成果を出すべく努力してきました。

9. グローバル・リーチ

B-21は米国の爆撃機戦力のバックボーンとなり、戦略レベルの抑止戦略を担う中心的存在になります。その高度な長距離精密攻撃能力によって戦闘部隊司令官が世界中のいかなる場所のいかなる目標も攻撃することが可能になるだけでなく、B-21はISRや電子攻撃、そしてマルチドメインネットワークといった能力を提供するファミリー化されたシステムの主要コンポーネントとしても設計されています。ダイナミックに変化する世界の安全保障環境において、B-21は米国とその同盟国の安全保障に必須となる柔軟性と抑止力を提供することになります。

10. レイダー

B-21レイダーは、ジェームズ“ジミー”ドーリットル中佐が率いた80名の搭乗員と16機のB-25ミッチェル中型爆撃機によって行われ、第2次世界大戦の戦況を変えるきっかけとなった「ドーリットル空襲(Doolittle Raid)」にちなんで名付けられたものです。80名の志願者によるこの作戦は太平洋戦域での戦いの流れを変えるのに大きな役割を果たしました。ドーリットル空襲は、その後の陸上・海洋における米国の航空優勢の多くの発展を触発しました。ドーリットル爆撃隊の勇敢な精神こそが、B-21レイダーという名称に隠されたインスピレーションなのです。

ノースロップ・グラマンは、グローバル・セキュリティ及び人類にとっての新たな発見に活動の重点を置くテクノロジー企業です。時代を切り拓く弊社のソリューションは、顧客が米国及び同盟国と結びつき、発展し、自らを守るために必要な能力を提供しています。顧客の最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の9万人の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。  

10 Facts About Northrop Grumman's B-21 Raider - Japan
(写真提供:ノースロップ・グラマン社)

 

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