ツーソン(アリゾナ州) – 2022年9月23日 –レイセオン・テクノロジーズ・コーポレーション(NYSE:RTX)のレイセオン・ミサイルズ&ディフェンス社は、ノースロップ・グラマン社(NYSE: NOC)とのパートナーシップの下、米空軍の極超音速攻撃巡航ミサイル(HACM)の開発企業に選定されました。HACMは、米国とオーストラリアのプログラムであるSCIFiRE (Southern Cross Integrated Flight Research Experiment)に関連して、この種の兵器としては初めて開発されるミサイルです。
この契約のもとで、レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスとノースロップ・グラマンは作戦に即応可能なミサイルを米空軍に提供します。

レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスのプレジデントであるウェス・クレイマーは次のように述べています。「レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスは極超音速兵器と吸入空気エンジン技術の開発の最先端を走り続けています。世界中で出現している先進的な脅威に対して、HACMは我々の戦闘部隊に一層必要な能力をもたらすことになります。」
HACMは、吸引空気式スクラムジェットによって推進する兵器です。スクラムジェットエンジンは、ミサイルの高速度を用いて、吸入する大気を燃焼前に強制的に圧縮することにより、マッハ5以上という極超音速スピードでの飛行を保つことを可能にします。このようなスピードで飛翔することで、HACMのような極超音速兵器は、従来のミサイルよりも標的により早く到達でき、敵の防空システムを回避する可能性を高めることができます。
ノースロップ ・グラマン社のバイス・プレジデント兼ノースロップ ・グラマン・ディフェンス・システムズのプレジデントであるメアリー・ペトリジンは次のように述べています。「HACMは米軍にとって戦略的に重要な新たな兵器カテゴリーを確立します。ノースロップ・グラマンのスクラムジェット推進技術は、さらに高速度で生存性が高く、高い能力を備えた兵器の新たな時代を切り拓いています。」
両社は2019年から、ノースロップ・グラマン社のスクラムジェットエンジンを開発し、レイセオン社の吸引空気式の極超音速兵器に統合する共同開発を行なってきました。両社の協力によって、次世代の戦術ミサイルシステムである吸引空気式の極超音速兵器を作り出すことに成功しました。
レイセオン・テクノロジー社について
レイセオン・テクノロジーズ・コーポレーションは航空宇宙及び防衛分野の会社として、先進的なシステムとサービスを全世界の民間、軍、そして政府のカスタマーに提供しています。コリンズ・エアロスペース、プラット&ホイットニー、レイセオン・インテリジェンス&スペース、レイセオン・ミサイルズ&ディフェンスというこの産業分野をリードする4部門を擁し、アビオニクス、サイバーセキュリティ、指向性エネルギー、電気推進、極超音速、そして量子物理学を進展させる様々なソリューションを提供しています。レイセオン社とユナイテッド・テクノロジーズ社の航空宇宙事業が2020年に合併して誕生しました。本部はマサチューセッツ州ウォルサムにあります。
ノースロップ・グラマン社について
ノースロップ・グラマンは、グローバル・セキュリティ及び人類にとっての新たな発見に活動の重点を置くテクノロジー企業です。時代を切り拓く弊社のソリューションは、顧客が米国及び同盟国と結びつき、発展し、自らを守るために必要な能力を提供しています。顧客の最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の9万人の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。