ハンツビル（アラバマ州） – 2024年2月1日 – ノースロップ・グラマン社(NYSE: NOC)は2023年12月19日に統合戦闘指揮システム(IBCS)の主要構成品である統合協働環境システム(ICE: Integrated Collaborative Environment)の量産初号機を米陸軍に納入しました。ノースロップ・グラマンチームは、当初予定よりも早く、今年の早い時期にさらに複数の主要構成品を納入し、米陸軍の野心的な近代化スケジュールをサポートします。低率初期生産(LRIP)契約の一環として、ノースロップ・グラマンはIBCS装備を製造し、プロダクトエンジニアリングとロジスティックスサポートを提供しています。
- ICEは電波妨害から防護されたモジュラーなシェルターで、戦闘部隊が防空ミサイル防衛の作戦立案と防衛作戦を実施するために必要な複数の戦闘管理ワークステーションを収容します。
- 今後納入される主要構成品には、交戦作戦センター(EOC)と統合火器管制ネットワーク (IFCN)リレーが含まれます。
専門家のコメント：
ノースロップ ・グラマン社コンバットシステムズ・ミッションレディネス部門バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーであるレベッカ・トロゾーンは次のように述べています。「ノースロップ・グラマンが予定よりも早い納入スケジュールに取り組んでいるのは、米陸軍やポーランドといった同盟国が、IBCSのもたらす威力とそれが戦闘部隊による戦闘空間へのアプローチに革命的変化をもたらすことを理解しているからです。IBCSの装備をテストだけでなく、実配備することによって、より正確な意思決定や状況認識の向上、そして戦闘部隊の防御強化がもたらされるのです。」
IBCSの詳細：
IBCSは比類のないテクノロジーを用いたゲームチェンジャーであり、米陸軍の防空ミサイル防衛の近代化戦略の中核をなしています。IBCSによって米軍は任務上のリスクを軽減しながら、圧倒的な優位を維持することが可能になります。IBCSは、運用中と開発中のレーダーも含め、あらゆるセンサーをあらゆるシューターと迅速にネットワークで繋ぎ、統合ネットワークを通して、意思決定ができる高精度の火器管制データを提供する能力を有しています。その能力は、成功した実証テストにおいて何度も実証されています。
2023年にIBCSの全規模量産(FRP)が承認され、それに続いてIBCSは初期運用能力(IOC)を獲得しました。それによって陸軍は実戦防空部隊へのIBCSの配備スケジュールを立てることできるようになりました。
IBCSは、製造元、軍種やドメインに制約されず戦闘空間において現在利用可能なアセットだけでなく、将来のアセットも連接する革命的な指揮・統制システムです。オープンでモジュール化された、スケーラブルなIBCSのアーキテクチャを通して、IBCSは戦闘部隊がこれまで有したことのない能力をもたらします。IBCSは行動を取ることを可能にする戦闘空間の完全な単一ピクチャ生成のために、様々なセンサーからのデータを融合し、それによってシューターの最適化のための十分な情報に基づいた迅速な決定を可能にします。この能力によって、戦闘部隊には敵を撃破する最適な対処方法を決定するための時間的余裕がもたらされます。IBCSは米陸軍の防空ミサイル防衛の近代化戦略の中核であり、現在ポーランドに配備されています。IBCSはマルチ・ドメイン化、多国化する未来にとって中核的な要素となります。
ノースロップ・グラマン社について
ノースロップ・グラマンは、航空宇宙と防衛技術分野におけるグローバルなリーディングカンパニーです。時代を切り拓く弊社のソリューションは、カスタマーが世界と繋がり、また世界を守るために必要な能力を提供し、人類の探究の境界を広げています。カスタマーの最も困難な問題を解決するという共通の目的を原動力として、弊社の従業員は可能性の限界に日々挑戦しています。
