Missile Defense

ポーランド、ノースロップ・グラマンの統合戦闘指揮システム(IBCS)が完全運用能力に到達したことを宣言

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December 18, 2025

TAGS: IBCS, Poland

ポーランド・ワルシャワ 20251218 ポーランド国防省は、統合戦闘指揮システムIBCS搭載したWISŁA距離防空システムが完全運用能力(FOCに到達したことを宣言しました。これはノースロップ・グラマン社(NYSE: NOCが開発したIBCSにとって重要なマイルストーンになります。これによりポーランドは、IBCS完全に運用化した初の米国NATO盟国となり、先進的かつ統合された防空能力によってNATO東方防衛の大幅な強化を実現することになります。この成果は、IBCS空中目標を交戦・迎撃する能力を実証した国際的な実射試験の成功を受けて達成されたものです。

ポーランドのWISŁAプログラムは現在、実戦即応態勢にあり、マルチセンサー・データ融合を通じてミサイルや航空機といった脅威を探知・交戦が可能な、IBCS対応したパトリオット防空ミサイル2大隊を備えています。今回のマイルストーンは、米国とポーランドの強固な防衛協力関係を反映するものであり、ポーランド軍の要員はIBCS運用の訓練および認証を完了しています。

後の展開

  • IBCSにより、ポーランドは米国およびNATOのシステムとの相互運用性を確保し、階層化された防空ネットワークを構築します。これにより、多国間でのリアルタイムでの脅威の追跡が可能となり、同盟国全体をカバーする集団防衛が強化されます。
  • WISŁAプログラムの次段階では、IBCS8個のパトリオット大隊へ増強し、追加のランチャー、迎撃手段、そして先進レーダーを統合することで、全国規模の包括的な防空ミサイル防衛能力を提供します。
  • ポーランド産業界は、今後も重要な役割を担い、より多くの国内組立、整備、製造への参画を通じて、ポーランドの自立性を高めるとともに、国際パートナー向け防衛装備輸出の可能性が拡大することになります。

Poland Declares Integrated Battle Command System Fully Combat-Ready_image

Poland has achieved Full Operational Capability for its WISŁA medium-range air defense system, marking it as the first U.S. NATO ally to fully operationalize IBCS. This milestone enhances NATO's eastern flank and paves the way for expanded capabilities and greater self-reliance in Poland's defense efforts. (Photo Credit: Polish Ministry of National Defense)

門家のコメント

ノースロップ・グラマン社指揮統制・兵器統合部門バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャーであるケン・トドロフは次のように述べています。「ポーランドによるIBCSFOC言は、ポーランド、米国、そして同盟国とともに、相互運用可能な防衛ソリューションを大規模に提供できる我々の能力を示すものです。統合防空ミサイル防衛のための最先端ソリューションとして、IBCS革新的で統一された、かつ費用対効果の高いアプローチを通じ、世界的な防空・ミサイル防衛の要求に応えるべく継続的に能力を強化しています。このマイルストーンは、複雑な脅威に効果的に対処するための高度な能力を提供するものであり、ポーランド産業界とノースロップ・グラマンとの強固な協力関係によって実現しました。」

IBCS詳細

IBCS、製造元、軍種、ドメインに制約されることなく、現在および将来のシステムを統合する革命的なシステムであり、火器管制が可能なレベルのバトル・マネジメントおよび指揮統制能力を提供します。ネットワーク対応でモジュール化された、オープンかつスケーラブルなアーキテクチャを通じ、IBCS複数のセンサーから得られるデータを融合し、戦闘空間全体を俯瞰する行動を可能にする完全な単一ピクチャを生成します。この即応能力により、戦闘部隊は脅威を評価し対応するための時間的余裕を得ることができ、統合および同盟・多国間によるマルチドメイン作戦を可能にする基盤的要素として機能します。

IBCSはフルレート量産段階にあり、現在ポーランドに配備されています。また、米陸軍の統合防空ミサイル防衛近代化の公式プログラムの一環として、欧州およびインド太平洋地域の戦闘軍への配備が計画されています。

ノースロップ・グラマン社について

ノースロップ・グラマンはミサイル防衛分野で最も多様な能力を持つポートフォリオを有し、信頼性の高い次世代技術を迅速に提供することで、ミサイルの撃破に必要なエンド・ツー・エンドのソリューションを実現しています。先進的なソフトウェア開発、新たなハードウェア設計、素材科学、そして大規模生産を通じ、この技術をスピーディーに提供する実績ある総合企業です。

業員約10人、3,000平方フィート超(フットボール場500以上に相当)の製造施設を擁するノースロップ・グラマンは、かつてないスピードでイノベーションを推進するための能力・規模・柔軟性を備えています。弊社の製造アプローチは、単に製品を生産するにとどまらず、設計・開発から製造・試験に至るまで、プロセス全体を加速・高度化します。

々は、現在および将来の国家安全保障ニーズに応えるため、米国のインフラ、R&D人材、そしてサプライチェーンに継続的に投資しています。

ノースロップ・グラマンは、航空宇宙および防衛技術分野におけるグローバルなリーディングカンパニーです。時代を切り拓く我々のソリューションは、カスタマーが世界とつながり、また世界を守るために必要な能力を提供し、人類の探究の境界を宇宙規模で押し広げています。カスタマーの最も困難な課題を解決するという共通の目的を原動力として、我々の従業員は日々「可能性」の定義を更新し続けています。

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